2023年4月29日、能登長浦カセ、クロダイの釣果
クロダイ42㎝、38㎝×2、37㎝、36㎝、32~30㎝×7、計12枚、ほかにチンタ5匹。
この日の作戦は?
ここのところ2週は、麦ケ浦筏(4/15、4/22)だったが、この日は、ホームグランドの長浦カセ。
島田さんのページを見ていると、乗っ込みシーズンになって、数は多くなった。
4月27日(木)は、何と、一日の合計が125枚(30オーバーのクロダイ)。
ただ、圧倒的に小型クロダイが多い。
年無クロダイ1枚、釣れてはいたが、皆さん、小型クロダイに苦労してそうな感じだと想像できる。
なので、この日の課題は、小型クロダイの中から、いかにして、大型クロダイにサシエを食わせるか?
作戦1:1000釣法
先ずは、仕掛けを、10メートルハリス、マイナスウキでの1000釣法にする。
これなら、しっかり底潮をとらえて、サシエを流すことができる。
これで、潮下でオキアミが流れてくるのを待っている大型クロダイにサシエを食わせることができるはず。
作戦2:加工オキアミ
もう一つは、サシエに、加工オキアミを使う。
で、これを小型クロダイでなく、大型クロダイに食わせる。
これまでの経験で、マキエと同じ生オキアミだと、サシエが、すぐに取られてしまうのに、
加工オキアミだと、サシエが残った経験がある。
なので、加工オキアミは、クロダイにとっては、
色が違うからなのか、匂いが違うからかのか、それとも、流れ方が違うからなのか、
ちょっと違うように感じるんだと思う。
それを逆手にとって、小型クロダイが食べ残した加工オキアミを、大型クロダイが食ってくれることを期待する。
能登釣行前にチェック
潮周りは、長潮。4時27分干潮、13時37分満潮。
潮位の差がとても少なく、ほとんど潮が動かなそう。
予想天気図では、日本海を低気圧が通過する。
能登沖を通過する頃は、きっと南風が強くなるはず。
天気予報では、ほぼくもり。
風は、南西、南、南南東、南南西に変わって、いずれも1mになっている。
低気圧が通過するのに、ずっと1mはないでしょう。
強風には覚悟しておかなければ。
実釣記録
ポイント
6時5分、2列目牡蠣棚群の1列目側端っこ、沖側のカセに乗せてもらった。
これまで通ったカセです。
天気は良好。風はわずか。
エサ
オキアミ2角、アミ2角、チヌパワー日本海2袋。
このうち、オキアミ半分、アミ1角、チヌパワー日本海1袋で、配合エサ入りのマキエを作る。
残ったオキアミ半分は、パラパラマキエとして、サシエも、そこから取る。
これで、前半、後半で、分けて使用する。
左のバッカンに、配合エサ入りのマキエ。
右のバッカンに、パラパラマキエ、そして、加工オキアミの黄色と赤色。
海水温
海面の水温は、14.2℃。南風のためか水温は高い。
海底の水温は、13.5℃。
先週の麦ケ浦12.0℃と比べて、1.5℃も高い。
クロダイの活性は、高いだろう。
道具
竿
がまかつマスターモデル2チヌL-50。
柔らかいがパワーがある。
この時期、牡蠣棚に向かっていくことは少ないので、クロダイとのやり取りを存分に味わえる竿。
リール
ダイワタトゥーラSV TW。
もう、自分としては、長浦ではベイトリールが当たり前となった。
スピニングリールと比べて、根ずれによるバラシを格段に回避できる。
で、このダイワタトゥーラSV TWは、比較的安価だけど、使いやすく性能良し。
クロダイ釣りには好適です。
道糸
サンラインビジブルフリー2号。
この白のナイロンが、自分としては定番。
視認性が良いことが、自分の釣りでの必須条件。
すなわち、ウキを沈めて、道糸を見て、アタリを取っているから。
で、PEではなく、ナイロンなので、普通の結び方で良い。
なので、仕掛け交換が遅くはならない。
ウキ
南ウキチヌスペシャル00号。
これは、先週のブログで書いた通り、浮力のバラツキが大きい南ウキを
あらかじめ、うちで、浮力テストをして、分別識別したもの。
この日使用するウキは、海水に沈むもの。
本来は、00号表示ではなく、000号のはず。
ハリス
サンライントルネード松田スペシャルブラックストリーム1.25号。
これを10メートル取って、電車結びで道糸と直結。
鈎(はり)
がまかつチヌ1号。
仕掛け
ウキの下に、カラマン棒。
その下に落とし鉛のガン玉。
落とし鉛から鈎までの間に、ハリコミ小次郎が、ある場合とない場合。
こんな仕掛け。
目印糸
これが道糸につけた目印。
底取りをして、底プラスアルファのところに目印をつける。
軽い仕掛けなので、サシエが着底したとき、道糸は斜めになっているだろう。
なので、目印が底トントンだと、底には、まだ足りない。
で、2ヒロ程度余分を見て目印をつけている。
実釣
6時48分、サシエを生オキアミ。
落とし鉛にガン玉G2、ハリスにハリコミ小次郎G7。
これで1投目、投入。
風は、南風で、左から右。
底潮は、右斜め前方から左斜め後方に。
いつも当たり前の二枚潮。
風に逆らって、左側に向かって流れるサシエを、張らず緩まずで、流していると、ほぼ底でアタリ…
6時57分、クロダイ40㎝にちょっと足りない。
二投目は、サシエ投入ポイントを変える。
やっぱり底でアタリ…
7時16分、クロダイ35くらい。
サイズが小さくなった。
よりマキエの潮下にサシエが流れるように、マキエ、サシエの投入点を変える。
7時25分、クロダイ30ギリ。
さらにサイズが小さくなった。
どうすれば大型クロダイに食わせることができるんだろう?
もしかしたら、大型クロダイは、少し浮いているのか?
と考えて、ハリコミ小次郎を外す。
底付近で、アタリ…
7時31分、やっぱりクロダイ30ギリ。
7時43分、同じく、クロダイ30ギリ。
風が緩んで、潮も流れず、ベタスキ。
7時53分、フグが釣れた。
結構、潮下で釣れた。
あまりマキエから離し過ぎるのも良くない。
8時6分、またクロダイ30ギリ。
8時24分、今度はクロダイ35オーバー。
サイズアップしないので、ここから、ハリスを落とす。
サンライントルネードVハード1号を10メートルとって、道糸に直結。
8時55分、やっぱり30ギリ。
海の中を見ると、サヨリが結構浅いタナで、パラパラオキアミを食っている。
もしかしたらクロダイのタナも浅いかも?
そう考えて、浅ダナを探る。
すると、結構、アタリがある。
でも、ハリがかりしない。
ハリスにハリコミ小次郎7。
この方がサシエが安定するかな?
そう思って。
9時23分、浅ダナを探って、やっとハリがかりしてくれたクロダイ35オーバー。
9時50分、同じパターンで、クロダイ30ギリ。
10時7分、同じパターンで、クロダイ42㎝。
10時50分、チンタ。
11時2分、チンタ。
その後、浅ダナでは食わなくなり、しばらく沈黙。
12時47分、底付近で食ってきたクロダイ35オーバー。
13時14分、チンタ。
14時13分、クロダイ30ギリ。
14時39分、クロダイ30ギリ。
14時40分、納竿、帰港。
途中、強い南風が吹いて、アタリを取るのが難しい状況だった。
それでも14時を過ぎて、風がおさまり、ポツポツと釣れだしたところで、残念ながらタイムアウト。
ちょっと早い時間に、島田さんのお迎えの船が来たので、
あわててスカㇼを回収。
なので、カセの上での集合写真を撮れなかった。
で、帰港して、身体測定後、集合写真。
チンタを含めてクロダイは全部で17匹。このうち30オーバーのクロダイは12枚。
この日の振り返り
ところで、この日、朝、カセ渡しを待っているところで、『春田さんですか?いつもブログを見ています。』
と、お声をかけていただいた。
ありがとうございます。感謝感激でした。
というか、あまりご挨拶ができなくて、逆に申し訳ございませんでした。
ただ、そうやって、見てくれている人が、いることを常に意識して、
いろいろな方のクロダイ釣りに参考になるようにブログを書き続けたいものです。
潮下なら良いのか
この日、フグが釣れたことで、改めて気がついた。
あまりに潮下過ぎると、今度はフグに食われてしまうんだ、と。
昔、地磯の釣りでは、よくこういうことを経験した。
マキエでクロダイが寄ってくると、フグがいなくなる。
で、そのフグは、どこに?
クロダイに追い払われたフグは、たいがい、マキエの潮下の遠くにいて、おこぼれを待っているのだ。
マキエの、すぐ近くは、小型クロダイ。
マキエの、ちょっと潮下は、中型~大型クロダイ。
マキエの、かなり潮下は、フグ。
こんな感じだろうか。
なので、ただマキエの潮下が良いのではなく、マキエとの距離感が大事になってくると思う。
ハリスを細く
これまでも、ハリスを1号に細くしてクロダイの食いが良くなったことを経験している(春の能登でカセのウキ釣り。チヌ42㎝以下12枚はハリス1号が奏功。)。
この日も、1号ハリスにして、42㎝のクロダイが釣れた。
細ハリスが良いのは、明らか。
で、こういう経験を繰り返して、やっと最近では、1号ハリスでも、40オーバーのクロダイならば、何とか切られずに釣り上げることができそうな気がしてきた。
もちろん、軟竿と、柔らかいやり取りが大前提となるが。
なので、これまで、先発ハリスを1.25号にしていたのを、変更して、
これからは先発ハリスは、1号にする。
さらに食いが悪ければ、ハリス0.8号にも挑戦しようと思う。
どこまで細くできるか分からないが、きっと、食わないときの最終兵器になるんだと思う。
加工オキアミ
この日、黄色オキアミについては、生オキアミと比べて差異を感じなかったが、赤色オキアミについては、何となくエサ持ちが良いように感じた。
ただ、目的の大型クロダイに食わせるという点については、正直、分からない。
これから日中の気温が上昇する時期において、生オキアミでは、柔らかくて、何らかの衝撃で、すぐに鈎から外れてしまうのが、加工オキアミでは、鈎から外れにくいのは、明らか。
もう少し加工オキアミを使ってみようと思う。
鈎のサイズ
実は、この日、すべて明確なアタリがあって、クロダイをかけているのではなく、
誘いをかけようと竿先を持ち上げたときに、抵抗があったので、合わせを入れると、鈎がかりしたケースが多かった。
実を言うと、3月4月、これまで、そういうのが多かったように思う。
春チヌは、食い込みが悪いのだろう。
で、現状、チヌ鈎1号を使用しているが、これをさらに、小さく0.8号に変更してみようと思う。
そんなに小さい鈎で、飲み込まれるのでは?
と思うかもしれないが、ここ最近でも、チヌ鈎1号で、飲み込まれるケースは、それほど多くない。
感覚として、5枚釣って、1枚飲み込んでいるかどうか、くらいかな。
0.8号に変えて、飲み込まれるかもしれない。
でも、それはそれで上等。
先ずは、食わせてなんぼ。釣ってなんぼ。
現状維持ではなく、常に仮説を立てて、それを実際に検証して、
それで、はじめて改善するんだと思っている。
まだまだ未熟。もっと勉強しなければ。
コメント
お会いできて嬉しかったです。
かなり緊張してしまいました。
もっとカセ釣りを楽しみたいのですが、なかなか行けなくて残念です。
先日のように良い天気だと、カセから見える風景はまた格別ですね!
またお会いできる日を楽しみにしています。
幡谷さん、クロダイの釣果があったようですね。ナイスフィッシュです。
幸い、わたしは、毎週、釣りに行けてるので、
このブログで、常に最新の情報を、釣りに行けない方にも、ご提供することが使命だと思っています。
知りたいことがあったら、何なりと聞いていただけると、わたしのはげみにもなります。
これからも、よろしくお願いします。