2023年4月15日、能登穴水の麦ケ浦筏、クロダイの釣果
クロダイ50㎝、40㎝×2、35㎝、33㎝×2、クロダイ6枚、チンタ2匹。
2023年、年無クロダイ第一号。
やっとこさ、釣ることができました。
能登穴水の麦ケ浦筏
この日は、能登穴水の麦ケ浦筏。
いつもの長浦の島田さんは、お休み。
たまには地磯でも、とも考えたが、風が強そうだったので、あきらめ。
久しぶりに、麦ケ浦の道辺渡船さん(09046874401)にお世話になることにした。
ここ、穴水麦ケ浦は、七尾湾の奥の奥。
周囲を山で囲まれているので、風波にはめっぽう強い。
外海では、風波が強くて、とても竿を出せないような日でも、ここならば何とか釣りができる。
そんな釣り場。
道順は、のと里山海道を穴水で降りて、
此木交差点を右折して、金毘羅交差点を左折。
かき料理のかき浜さんに向かって右折。
かき浜さんを過ぎて、更に、狭い道を海沿いに進むと、行き止まりになる少し手前。
駐車場があるので、すぐに分かる。
筏は、全部で五つ。
一つの筏に釣り客1組としているので、5組まで。
料金は後払いで3000円。
朝の時間は、電話で。
戻りの時間も、釣りが終わって、電話したら迎えに来てくれる。
筏だけでなく、磯渡しもあり。
個人はダメで、グループだと磯渡ししてくれる。
かの有名な野乃木鼻までも行ってくれるとのこと。
是非、一度お試しあれ。
能登釣行前にチェック
潮周りは、長潮。5時6分干潮、13時38分満潮。
天気図では、この日、西日本を低気圧が通過する。
この影響で、大気の状態は不安定で、東風が強そう。
天気予報は、小雨か弱雨。
風は、東から東北東で2m。
この日の作戦
この釣り場は、たまに、マダイ、カンダイの大物が食ってくるときがある。
おととし6月はマダイを釣ったし、去年9月には、大物と格闘して、バラしている。
なので、大物に備えて、先発ハリスは1.5号。
念のために175も準備。
長浦ほど根ずれはしないので、普通の磯釣りタックルで大丈夫。
で、クロダイは、長浦とそれほど変わらないと想定して、
オキアミ主体のマキエをまいて、そのマキエにマイナスウキを同調させて、
底付近を探る釣り方を考えた。
実釣記録
ポイント
この日は、山側の一番水深が浅い筏にのせてもらった。
水深は約16m。
乗っ込みクロダイなので、きっと浅い方が良いはず、と考えて。
エサ
マキエは、ここ最近のパターン。
オキアミ1角、アミ1角、チヌパワームギスペシャル2袋の配合エサを混ぜたマキエ。
そして、配合エサを混ぜないオキアミだけのマキエ。
この二種類を準備。
サシエは、配合エサを混ぜないオキアミマキエからとる。
エサ取り対策として、念のために、くわせエビ、ネリエを持参している。
(この日、くわせエビ、ネリエを使用しなかった)
道具
竿は、がまかつマスターモデル2チヌL-50。
リールは、シマノBBXハイパーフォース1700DXG。
道糸は、シマノPEG5+0.8号。
ウキは、写真では、南ウキ00号になっているが、2回、投げて変更。
なぜなら、ここ麦ケ浦では、2枚潮が強烈だった。
浮かんでいるウキだと、2枚潮に流されて、あっという間に、あさっての方向に行って、釣りにならない。
なので、しっかり沈んでくれるウキ、大知遠投60 LL 000号に交換。
これに落とし鉛として、ガン玉をつけて、沈む速度を調節。
この日、ガン玉Bだと沈み過ぎるようだったので、最終はG2としていた。
ハリスは、サンラインVハード1.5号。
ハリスには、ガン玉なし。
ハリは、がまかつチヌ1号。
写真で見えるだろうか。
オレンジの目印。
底取りをして、水深プラス2ヒロの位置に、渓流釣り用のオレンジの目印を電車結び4回で固定する。
水温
海面の水温は、13.0℃。
海底の水温も13.0℃。
潮通しが悪いので、長浦よりも水温が低いのか、と思ったが、
逆に水温が高いので、ちょっと驚いた。
実釣
6時31分、オキアミをサシエにして、1投目投入。
ウキが二枚潮に流される。
2投、投げて、あきらめて、ウキ交換。
大知遠投60 LL000をしっかり沈めて、着底後、3回誘いをかける。
アタリがない。
サシエを回収すると、オキアミがそのまま。
まずは、マキエで魚を寄せなければ。
配合エサのマキエを、周囲の牡蠣棚に、広範囲に遠投する。
オキアミのマキエを、自分の筏の周辺に、少しずつパラパラとまく。
そうこうしていると、いきなり竿先が入った。
7時40分、いきなりクロダイ40。
久々に穴水のクロダイ。
8時9分、ちょっとサイズダウン。
8時20分、だんだん小さくなる。
8時53分、チンタになってしまった。
底よりも上だと、サイズが小さい。
しっかり底にサシエを留める必要がありそう。
また、ハリスを1.5号から、松田スペシャルブラックストリーム1.2号に細くする。
9時46分、しっかり底でクロダイ40。
魚とやり取りをした後、同じポイントで、続けて釣るのは難しいと考えて
ポイントをずらして、風を正面に受ける釣り座にて、仕掛けを投入。
サシエが着底したと思われる、その瞬間、竿先が入る。
マスターモデル2が大きく曲がる。
この竿は、柔らかいが、しっかり大物の引きを受け止めて、それでいてブレない。
魚の急な突っ込みも、柔らかくあしらえて、竿の弾力で浮かせていく。
浮いてきた。
デカい。年無しか???
10時5分、クロダイ50㎝。
筏の上で、一人ガッツポーズ。
この後、全くサシエが取られなくなった。
クロダイの群れの親方がいなくなって、散り散りになったのか。
それでも、13時半頃、満潮なので、その前後、もう一度チャンスがあると考えて、釣りを続ける。
13時9分、一応30㎝は超えているがイマイチ。
満潮前後で、少し潮が動いて、食ってきたが。
13時49分、チンタ。
14時20分、納竿。
時々、小雨が降ったが、風も、それほど強くなく、良い釣り日和でした。
ただ、筏の上では、小さい虫がたくさんいて、手指が何か所も刺されて、大変。
対策が必要。
去年は、虫除けスプレーや蚊取り線香を持ってきていたが、イマイチだった。
今年はどうしようか?
道辺さんに写真を撮っていただきました。ありがとうございます。
この日の振り返り
ウキを沈める釣り方
この日、改めて、この釣り場の2枚潮の強烈さを感じた。
浮かんでいるウキだと、2枚潮に流されて、あっという間に、あさっての方向に行ってしまう。
マキエとサシエを合わせる、ウキフカセの基本が成り立たない。
なので、この時期、この釣り場では、ウキを沈める釣りが必須だと思う。
大きいオモリで、ズドンとサシエを底に沈める方法も考えられるが、今までの経験では、それでは、あまり釣れなかった。
仕掛けが立っているのをクロダイが感じ取って、サシエを食ってこないのだろうか。
ただ、ウキを沈める釣りでも、デメリットもある。
底よりも少し上のタナにいる魚を釣る場合、ウキが勝手にドンドン沈んでいくので、当然、タナをキープするのが難しい。
その場合は、ガン玉調整や、ラインの張り加減等で、沈み具合を調整する必要があり、それは自分自身の課題。
魚が浮いてくるまでは、この釣り方を続けていこうと思っている。
ところで、インターネットで見ていると、今の私の釣り方は、『全層沈め釣り』とか、『速攻全遊動釣法』と呼ばれているらしい。
そのための専用ウキ(プログレスチヌスタンダード、プログレスチヌハイグレード)として、沈み具合を何段階か区別して販売しているものもある。
私のブログを見て、もし、自分も能登でウキを沈める釣り方をやってみよう、と思っている方がいれば、
このキーワードで検索して調べると、動画など、いろいろ出ているので参考になります。
ウキを沈める釣り方への理解が深まると思います。
チヌ竿選びについて
最近、少しずつ、がまかつマスターモデル2チヌ L-50を使う回数が増えてきた。
でも、この日、改めて、がまかつマスターモデル2チヌ L-50を『強い』と思った。
もともと、南康史さんが使っていたのを見て、カッコいいと思って、購入したが、
以前は、小さい魚でもグニャグニャ曲がって、扱いにくい、としか思っていなかった。
でも、3月にクロダイ48㎝を釣ったときに『魚が暴れない』というのをはじめて実感。
その性能の高さを見直し始めたところ。
で、この日、大物がかかっても、その引きをしっかり受け止めて、全くブレない。
そして、大物の急な突っ込みも、柔らかくあしらえる。
そして、竿の弾力で浮かせていく。
手で浮かせるのではない。
本当に、竿の弾力で浮かせていく。
0号竿なのに『強い』と感じた。
また、これならば、細ハリスが使えるのだろう、という安心感も持った。
以前は、硬めの竿でガンガン巻いていけば、それでよいと思っていた。
でも、最近の、がまかつでも、シマノでも、柔らかい竿が主流になっているように見える。
大物との出会いは、多少の差があるとはいえ、誰もが、ある確率でしかない。
それは、自分で決められない。
で、その確率の上で、今度は、その大物を取り込めるかどうか。
それは、ある程度、自分で決められる。
その大物を取り込む確率を高める、大きな要素になるのは、竿選びだと思っている。
ただ、釣り竿は、高価なもので、そう易々と、とっかえひっかえ、購入できるものではない。
また、その竿を使用して、大物と格闘することは、もっと簡単ではない。
そう考えると、自分に合ったチヌ竿を選ぶことは、相当に大変なことだ。
逆に、自分が、がまかつマスターモデル2チヌを選べたことは、本当にラッキーだったと思う。
これから、もっとこの竿を使い込んで、その性能を感じていきたい。
まだまだ未熟。
もっと勉強しなければ。
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