ダンゴ釣りでチヌ37㎝、やっぱり秋チヌ釣りは難しい

カセ釣り

10月9日、能登、ツインブリッジのと長浦、チヌ釣り

クロダイの釣果

チヌ37㎝

チヌ釣りレポート

10月第二週。最近、釣れない低迷の日々が続く。秋チヌに苦戦して、やっとボーズにならなくて済んでいるような貧果の連続。今週こそは、何とか大釣りしようと1週間いろいろ作戦を考えて、今日も、いつもの能登、長浦、島田渡船さんに。

この日の課題

  1. 朝一、いわゆるモーニングとして、マキエをしないで、サシエを落とし込む。このときに短竿(筏竿)ではなく、長竿(磯竿)を使用して、カセ周りのポイントを広く探る。これで秋チヌを釣れるか?
  2. モーニングの後に、マキエとして、エサを混ぜたダンゴを投入する。このダンゴ投入ポイントにサシエを落とし込む。これで秋チヌを釣れるか?

エサ

  • サシエは、カニ、ボケ。これとネリエ、高集魚レッド。あとは、激荒の中のサナギ、コーン。
  • マキエは、ダンゴ。パワーダンゴチヌ2袋、これにアミエビ1角、激荒2袋。バッカンの中で、しっかり混合するために半分ずつ作る。

道具

  • 竿は、チヌ競技スペシャルⅣ125、リールは、セイハコウ60、道糸は、PEG5+0.8号。ハリスは、フロロ175、針は、チヌ1号。ウキは、使用しない。イメージとしては、テトラでの前打ち。ただ、ここのカセ釣りでは、テトラの釣り場よりもはるかに水深が深い。これでうまく底取りや合わせができるか。
  • 短竿(筏竿)ではなく、長竿(磯竿)を使用するのは、カセ周りのポイントを広く探るため。短竿だと、探ることができるのは、自分の乗っているカセ側に限定される。いや、後ろのウキ玉の、その向こう側の牡蠣棚際に投入した場合、魚がかかったら、ほぼ間違いなく、魚は牡蠣棚に入る。そうなるとハリスを切られる。なので、短竿では、後ろの牡蠣棚際でクロダイを釣り上げることは極めて困難。でも長竿ならば、上手くやれば、後ろの牡蠣棚際でクロダイを釣り上げることは可能性である。そのために短竿の2倍のポイントを探ることができるだろうと考えた。
  • ただし、初めての試みなので、上手くいかなかったときのために、短竿、黒鯛工房、THEチヌセレクションXT 大チヌ158も持参。

実釣

6時過ぎ、ツインブリッジから3番目の牡蠣棚群のカセに乗せてもらった。

天気は、くもり、北風が少し吹いて肌寒い。潮は、中潮、干潮1046、満潮1720。途中で潮が逆に流れることになる。

道具が準備できたら、先ず、針に、ゴム管オモリをつけて、針を海底に沈める。そして、道糸に目印3か所(底、底から1ヒロ、底から2ヒロ)をつける。こうしておけば、サシエを落とし込んでいる途中に、竿先だけでなく、道糸の目印からも、着底を認識することができる。その上で、6時15分釣り開始。

まずは、いわゆるモーニング。マキエをしないで、サシエを落とし込む。ボケ、ネリエは瞬殺。アタリは、全くわからない。そこで、カニを落とし込む。何となく、竿先に、もぞもぞと反応あり。ただ合わせるほどではないと思って、そのままにしていると。サシエは無かったり、あるいは半分かじられたり。

竿が届く範囲で、ひと通り探って、アタリがないので、チヌがいないと判断。マキエのダンゴ作り開始。ダンゴの粉とエサをバッカンの中で、しっかり混合。これでダンゴを作って、ポイントに投入。そのポイントにカニを落とし込む。

この釣り方で、改めて、竿が届く範囲を、ひと通り探り直し。同じように、何となく、竿先に、もぞもぞと反応あって、合わせるほどではないと思って、そのままにしていると。サシエは無かったり、あるいは半分かじられたり。

そのうち、エサ取りの活性が上がってきた。カニさえ、浅タナで瞬殺。これでは釣りにならない。アケミ貝を持ってこなかったことを少し後悔。そして短竿(筏竿)への切替、そして、ダンゴ釣りへの切替を決断。

で、急いで道具を切り替えて、ダンゴ釣り開始。サシエをボケにして、ダンゴに包んで、底に沈めた。1投目アタリ。巻き上げると、クロダイ37。やっぱりいるじゃないか、って感じ。で、サシエを、ボケ、カニ、ネリエ、サナギ、コーン、とローテーションしながらダンゴ投入を繰り返す。カワハギ、チンタが釣れる。サシエを浅くしたり、底につけたりして、エサ取りをかわそうとするが、簡単でない。エサ取りの気配が消えた。その瞬間、アタリ。ちょっと大きい。慎重に巻き上げるが、針外れ。残念。

11時半、納竿、12時帰港。

考察

  • 課題としてトライしたモーニングの長竿での落とし込み、その後のダンゴマキエは、結果的には、全然ダメ。でも、運よく、その後、ダンゴ釣りに切り替えて、クロダイ1枚を釣り上げることができた。この経験を通じて、自分にとっては、二つの気づきがあった。
  • まずは、モーニングについて。これは、もうやめる。なぜならば、これをやる意味は、前日の釣り人が投入したエサの残りを食べているクロダイが、そのポイントに存在することが前提。島田さんは、金曜日休み。自分の釣行は基本、土曜。前日には釣り人が入っていない。この時点で、すでに前提が崩れている。
  • また、秋チヌでも、エサ取りを寄せるくらいマキエをしなければ、クロダイは寄ってこない。エサ取りに逃げていては秋チヌは釣れないのだ。モーニングで時間をつぶしていると、朝一のゴールデンタイムに出遅れてしまう。なので、今後、朝一から、しっかりとマキエをすることにする。
  • もう一つの気づきは、ダンゴ釣りについて。今の時期、秋チヌ、海底で捕食するクロダイを釣るには、ダンゴ釣りが最適な釣法なんだ、と改めて見直した。
  • 水温が上昇する季節、春~夏は、クロダイは上を向いていると思う。そのため上から落ちてくるエサを求めて浮くこともある。だからサシエを上から落としこんで、その途中で食わせる釣法、スルスル釣法が理にかなっていた。エサ取りが、中層にいたとしても、クロダイがマキエを上に上に追い出したら、エサ取りは散ってしまう。なので、これまで上手く釣れていたのだと思う。
  • 一方で、水温が低下する季節、秋~春までは、クロダイは下を向いていると思う。中層にエサ取りがいても、自らが浮いてマキエを食おうとせず、エサ取りを蹴散らすような動きはしない。エサ取りが食べ残して底に沈んだエサだけを拾い食いするんだと思う。なので、柔らかいエサを上から落とし込んでも、中層で、やりたい放題のエサ取りに食われつくして、海底まで持たない。
  • ダンゴ釣りは、サシエをダンゴに包んで、一気に海底に落とし込む。サシエは、エサ取りに食われることなく、確実に海底までは守られる。その後、ダンゴが割れて、サシエがそのまま海底に沈んだ状態でいれば、底に沈んだエサを拾い食いするチヌに食われる、ということになる。
  • たまに条件が良くて、チヌが浮いてくることがあるのかもしれない。そういう場合は、いわゆる中切りでダンゴを着底前に割ればよいのだろう。でも、それはあくまでも例外ケースで、基本は底だと思う。
  • ダンゴ釣り以外には、エサ取りに最強なアケミ貝をサシエにして、落とし込む釣り方も考えられる。去年、これを随分挑戦した。でも、この釣り方は、アタリがなければ結構ヒマ。また、繰り返し繰り返し、ひたすら落とし込むのに忍耐がいる。なので、あまり性が合わない。
  • なので次週からは、完全にダンゴ釣りに徹しようと思う。

やっぱり、まだまだ未熟。全然未熟。もっともっと勉強しなければ。

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