長浦カセでのダンゴ釣り、秋チヌ貧果。でも光明!?

カセ釣り

10月16日、能登、ツインブリッジのと長浦、チヌ釣り

チヌの釣果

チヌ33㎝

チヌのダンゴ釣りレポート

ここのところ秋チヌに苦戦し、貧果の連続。ラッキーパンチで何とかボーズにはならずに済んでいる。打開策として、ダンゴ釣りで起死回生を目指して、1週間いろいろ作戦を考えてきた。今日も、いつも釣り客、みんなを冗談で笑わせてくれる陽気な島田渡船さんのところに。

この日の課題

課題は、ダンゴ釣りで結果を出すこと。

ここ能登、長浦では、ベテランの方々は、ほとんどがアケミ貝と思われる。ダンゴでやっている人の話はあまり聞かない。だからこそ、人のやっていないダンゴ釣りで、結果を出したい。

また秋チヌの性質、底についていること、食い渋っていること、などを考えると、ダンゴ釣りが理にかなっていて、数釣りができると思えてしょうがない。なので、今シーズンは、秋チヌに対して、ダンゴ釣りの技術を徹底して磨こうと思っている。

エサ

  • ダンゴの粉は、マルキューのパワーダンゴチヌ1袋、大チヌスペシャルハイパー1袋、速戦爆寄せダンゴ1袋。山本太郎さんのおすすめ商品、ただし配合割合が少し違うけど。で、これにアミエビ、コーン、激荒を混ぜる。これを念入りに混ぜると、アミエビの汁や激荒の粘りで、海水を入れなくてもパサパサダンゴになる。オキアミはアンコで使用する。オキアミをダンゴに混ぜるとダンゴが割れやすくなり、コントロールしにくい。
  • サシエは、オキアミ、活丸サナギ、特鮮むきエビ、コーン。ボケは売り切れていて買えなかった。アケミ貝、カニなどの固いエサは不要、柔らかいエサでもダンゴに包んで底に落とせばいいはず、これからの時期、きっと柔らかいエサの方がいいはず、と考えた。

道具

  • 竿は、黒鯛工房、THEチヌセレクションXT 大チヌ158。リールは、セイハコウ60。道糸は、PEG5+0.8号。ハリスは、フロロ175。PEラインとフロロハリスはFGノットで直結。針は、チヌ針1号。
  • オモリは、潮の様子を見て付けたり外したり。止まっていればノーシンカー、走っていれば適宜、必要な重さのガン玉をつける。

実釣

6時過ぎ、ツインブリッジから3番目の牡蠣棚群の手前のカセに乗せてもらった。

天気は、くもり、11時頃から南西風が強くなる予報。潮は、若潮、干潮538、満潮1042。

道具が準備できたら、針に、ゴム管オモリをつけて、針を海底に沈めて、道糸に目印3か所(底、底から半ヒロ、底から1ヒロ)をつける。これで、ダンゴを宙切りにしたときでも、どこまで沈めたのか目安になる。

そしてダンゴ、サシエを準備して、6時50分、釣り開始。

1投目、オキアミをサシエにして、ダンゴ投入。ダンゴが割れるとすぐアタリ、アジ。チヌがいないんだろう。マキエを効かせなければ、とせっせとダンゴ投入を繰り返す。そのうちチンタが釣れるようになった。サイズアップを狙って、そのままダンゴ投入を繰り返す。少しサイズアップしたか?測ってみると、27。30センチには届かない。サシエを、オキアミ、サナギ、むきエビ、コーン、ローテーションするが、せいぜい29まで。サイズアップするどころか、手の平に満たないチンタが釣れたり。ダンゴの着底点には小型のクロダイしかいないのか。

海中を想像してみた。ここ能登、長浦では、チンタが多く、エサ取りがチンタだと聞いたことがある。ダンゴの着底点にはチンタが群れているのだろう。大型クロダイは、チンタの群れを蹴散らすのではなく、上にいるか、潮下にいるか、どこかダンゴの着底点とは、離れた場所で流れてくるエサを待っているのだろう。だから、ダンゴが着底して、割れるのを待って、割れた後、その場所にサシエを置いてアタリを待っていても、大型のクロダイが釣れないのだろう。きっとダンゴの着底点からサシエを離さなければならないのだ。

そこで、まずダンゴの着底点の上層狙い。ダンゴの割れを確認して、そこからサシエを30㎝持ち上げる。ダメ。半ヒロ上げる。ダメ。1ヒロ上げる。ダメ。ダンゴの着底点の上層にクロダイはいない。

では、宙切り。宙切りとは、海底ではなく、中層でダンゴを割る釣法。海底から半ヒロ上で宙切り。1ヒロ上で宙切り。いろいろ試してみる。こういう時に道糸の目印が役に立つ。むしろ道糸の目印がないと、どの水深でダンゴを割ったのか、サシエが着底したか、目安がないと何もわからない。

そのうち、左に流れる潮が強くなった。宙切り後、サシエのサナギを潮の流れにのせて、流していく。ダンゴの着底点よりも、かなり左に入っていく。底の目印よりも道糸が随分出た。道糸が斜めになっているのでやむを得ない。そろそろ底か?と思った瞬間、竿先が左に大きく曲がった。アタリ。セイハコウリールのスプールを右手人差し指で抑える。全く止められない。どんどん出ていく。底付近で食ったクロダイには一切糸を出してはいけない。案の定、ハリス切れでバラシ。

スプールの急回転で、それを止めようとした人差し指の指先を切った。海水がしみる。でも答えが分かったかも。

この日は、潮が左に流れたり、右に流れたり、止まったりと複雑だったが、その後、右に流れたときに、同じように宙切りで、右に流して、クロダイ33㎝。サシエはオキアミ。チンタの群れから何とかキープサイズを釣ることができて、何とかボーズだけは免れた。

その後は続かず、ダンゴがなくなって13時、納竿。14時帰港。

考察

  • 今までここ、能登、長浦で何度かダンゴ釣りをしてきた。ダンゴ釣りのセオリー通り、ダンゴが着底して、割れるのを待って、割れた後、その場所にサシエを置いてアタリを待って、それで大きいクロダイを釣ったのは、ほとんどまれ。というか、ほとんどが、チンタか30に満たない小型クロダイだった。その、これまでの経験と、この日の釣りから確信した。ダンゴの着底点からサシエを離さなければならないのだ。
  • 宙切り釣法、広角釣法、釣り雑誌や釣りビデオでは、その言葉をよく見かけてきた。でも、その意味をよく理解できていなかったのだ。なぜそうしなければならないのか。宙切りで中層でダンゴを割る。ダンゴは、そのまま、ほぼ垂直に沈下し、ダンゴの着底点にはチンタが群れている。サシエは垂直には沈下せず、潮に流される。そして、サシエはダンゴの着底点とは離れた場所に着底する。この、ダンゴの着底点からサシエを離すという点がポイントなのだ。
  • 広角釣法というのは、サシエだけを落とし込む釣法だ。軽いサシエでもタングステンシンカーをつければ遠投できる。これはこれからの課題だが、ダンゴを単なるマキエとして投入する。そして、その着底点を避けてサシエを落とし込めば、同様に潮下で流れてくるエサを待っているチヌの鼻先にエサを送り込めるかもしれない。
  • 以上の考えが当たっていれば、きっとダンゴで秋チヌが釣れるはず。次週こそは低迷から脱出だ。

やっぱり、まだまだ未熟。もっと勉強しなければ。

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