能登カセのチヌ釣り、ベイトリールでのウキ釣りでクロダイ45、43

カセ釣り

2023年4月1日、能登長浦カセ、クロダイの釣果

クロダイ45㎝、43㎝、37㎝、32㎝、30㎝、5枚。チンタ2匹。

タケノコメバル2匹のおまけ付。

初挑戦ベイトリールでのウキ釣り

今年の島田渡船さんでは、未だ、年無しが少ない。

そろそろ釣れるんじゃないか?

そう思って、通い続けて、最近やっと、何となく大型クロダイの気配が。

というのも、前回前々回に、強い引きの魚をかけたが、根ずれでハリスのチモトを切られた。

この釣り場で、底近くで大物をかけた場合、たいがい底に突っ込まれる。

その時、海底には牡蠣貝がいっぱい沈んでいるので、道糸が緩んでいると、ハリスのチモトが牡蠣貝に擦れる。

で、切られるのだ。

なので、バラさないためには、ハリにかかったクロダイを、海底から一気に引き離す必要がある。

当然、ドラグ緩め過ぎや、糸ふけの取りすぎ、は絶対にないように。

さらには、スピニングリールだと、ベールを閉じるまでの時間がタイムラグになってしまう。

なので、今回、根ずれ対策として、普段使用しているスピニングリールでなく、ベイトリールを使用しようと思った。

ベイトリールならば、ハンドルを回せば、すぐに道糸を巻きこめる。

なので、大物クロダイでも、海底から一気に引き離すことができるはず。

ただ、ベイトリールでのウキ釣りは、初挑戦。

上手くいくかどうか?

能登釣行前にチェック

潮周りは、若潮。634干潮、1440満潮。

予想天気図では、北陸地方は高気圧に覆われる。

ただ、太平洋にある低気圧の影響で北風が強まりそう。

天気予報は、一日、晴れ。

でも、気温は15℃までしか上がらない。

風は、北東で3から4m。

少し寒くなりそうだ。

実釣記録

エサ

マキエは、

1.配合エサを混ぜたマキエ

2.配合エサを混ぜないオキアミのみ

の二通り。

配合エサを混ぜたマキエは、オキアミ1角、アミ1角、チヌパワームギスペシャル2袋。

これはカセ渡しを待っている間に混ぜる。

人によっては、前日に混ぜている方もいらっしゃるが、自分には、できない。

車の中が、とてつもなく臭くなりそう。

で、配合エサを混ぜないマキエは、オキアミ1角。

最近、何となくオキアミだけをパラパラまくと、特に潮が止まっているときに良さそうな気がするので、続けている。

サシエは、基本オキアミ。ブロックからとる。

更に、これ。

丸えびイエロー。

黄色が良いのか、赤が良いのか、色なしが良いのかは分からない。

ただ、そろそろエサ取りが、チラホラ。

なので、念のために、エサ取り対策として。

ポイント

ツインブリッジから2列目、手前側のカセ。最近、連続で、このカセにのせてもらっている。

前回、前々回、大物をバラしたリベンジだ。

何となく、この周辺に、主(ぬし)みたいのがいるような気がしている。

また、この日は、北東の風がやや強い。

ここなら風を背中に受けるので、釣りをしやすそう。

海水温

海底の水温は、12.0℃。

順調に上昇している。

海面の水温は、12.4℃。

北風のためか、あまり上がっていない。

道具

竿は、がまかつチヌ競技スペシャルⅣ125。

根ずれ対策のために強い竿を選択。

リールは、ベイトリールのダイワ タトゥーラSVTW。

道糸は、サンライン ビジブルトマト3号。

ちょっと太すぎのような気がしたが。

ウキは、キザクラGTR L000。

ハリスは、サンライン トルネードコング15。

ハリは、がまかつチヌ1号。

実釣

カセにのったら、道具を準備しながら、カセの際に、少しずつマキエ。

道具が準備できたら、釣りを始める前に、ハリにゴム管オモリをさして、底取り。

で、底トントンに渓流釣り用の目印を付ける。

落とし鉛に、ガン玉G2、ハリスにはハリコミ小次郎G4。

前回、前々回、バラした大物は底だった。

なので、ハリコミ小次郎は必須アイテムなのかな。

準備ができて、オキアミのサシエで1投目。

底付近で、コツコツとアタリ。

でも、入らない。

2投目、同じことを繰り返す。

6時52分、アジだ。

海底の水温が高いのか、もうアジがいる。

7時19分、今度はチンタ。

しばらく、カセの周りを探ってみるが、パッとしない。

なので、ハリス交換。

トルネードコング12に細くする。

すると、すぐにアタリ。

強い!

主(ぬし)か?

ドラグはカンカンにしまっている。

ベイトリールのおかげで、目印は、もう巻き取った。

なので、底から引き離せている。

後は、耐えて浮かせるのみ。

チャンス!

なのに、焦ってしまった。

早く浮かせようと焦って、竿を立てたのだ。

しばらく耐えたが…

回収すると、ハリの結び目で、切れていた。

竿を立てたため、テンションが強過ぎたんだろう。

またバラした。

クソー!

でも、まだ、時間が早い。

気を取り直して、釣り再開。

しばらくすると、エサ取りがでてきた。

オキアミだとアタリを取れないまま、エサがなくなる。

サシエを、丸えびイエローに変える。

8時44分、タケノコメバル、35㎝。

底で食ってきた。

こいつは島田さんから、美味しいと聞いている。

たまには、クロダイでない魚のお土産ができた。ラッキーだ。

クロダイの気配がしないので、配合エサを混ぜないオキアミを、パラパラと、まき始める。

しばらくすると、マキエが効いたのか、エサ取りの気配がなくなった。

と思ったら、オキアミサシエで。

9時12分、クロダイ30㎝。

更に、アタリ…

ちょっと強い。

底で食ってきたが、ベイトリールのおかげで、すぐに底から引き離せた。

で、さっきのバラシを反省して、竿の角度を90度に保って、やわらかくやり取り。

9時30分、クロダイ45㎝。

このサイズならば余裕。

9時58分、クロダイ43㎝。

これも底で食ってきた。

でも、ベイトリールだと、すぐに巻き取りができる。

先ずは、クロダイを底から引き離して、それから耐えれば良い。

目論見通りだ。

10時17分、チンタ。

10時52分、クロダイ37㎝。

これも底で食ってきた。

この後、風が強くなってきた。

しかも、波が出てきて、カセが大きく揺れだした。

落とし鉛を、風に負けないように、徐々に大きく、B→2Bと変えていく。

12時14分、タケノコメバル。

13時15分、クロダイ32㎝。

14時40分、納竿。

この日、後半は、この釣り場では珍しく、ずっとカセが波で揺れていた。

それこそ海に放り出されるような揺れで、立っているのがやっと。

翌日は、足腰が疲れて、疲労困憊。

でも、一日晴れていて、良い釣り日和でした。

この日の振り返り

初挑戦ベイトリールでのウキ釣りは?

カセのウキ釣りでの、ベイトリール使用、

ベストチョイスだったと思う。

振り返って考えてみれば、スピニングリールだと、ベールオープンで、糸を出しながら、ウキを流す。

で、アタリがあると、ひとまず、指で押さえて耐える。

で、タイミングを見計らって、ベールを閉じる。

そして、巻き取る。

なので、アタリがあってから、しばらくは、ラインを巻き取れない。

すなわち、ハリにかかった直後のクロダイは、底近くで自由に動ける。

これが根ずれの原因になる。

で、ベイトリールを使用すれば、アタリがあってハンドルを回すと、すぐにクラッチがつながって、巻取り開始。

ハリにかかった直後のクロダイを、底から引き離すには断然、有利だ。

ベイトリールでのウキの投入については、ここでの釣りでは、それほど遠投するわけでもないし、そこそこ重量があるウキを使うので、全く問題ない。

この後、夏になって、クロダイが牡蠣貝につくようになったときも、これまでスピニングリールで、巻き取りが遅れて、牡蠣貝に入られてハリスを切られていたのが、このバラしも、少しは減らすことができそうだ。

なので、これからは、ここでのウキ釣りは、ベイトリールを標準としていこうと思う。

サシエを食わせるために

肉眼でグレが見えて、それが餌を拾っていたら、間違いなく食欲はある。

それで釣れないとしたら、どこかが悪いことになる。

松田なら真っ先にビシを変える。それを小さくするか、あるいは外してしまう。

次に鈎、エサを小さくする。

そして、最後にハリスを細くする。松田はそのために、いつも0.2号とか0.3号という極端に細いハリスまで用意している。

ハッキリ言って、そんな細いハリスでは、よほど小型のグレでない限り取れない。

しかし、松田は、「取り込むより、なぜ食わんかという答えを出すのが先なんじゃ」

その為には、まず食わせないといけないという。

これは松田稔さんのブログから引用した。

グレの話だが、チヌでも同様だと思う。

で、ハリスとガン玉について考察する。

ハリスについて

最近、先発ハリス1.5号をハリス1.2号に落として、すぐにクロダイが釣れた、

ということが多い。

やっぱりハリスは細い方がいい、のは間違い無さそう。

では、どこまで落とせるか?

これは、釣り人の経験と自信しかない。

自分はハリス1.2号でクロダイを釣った経験があるので、簡単には切られないだろうという自信がある。

でも、1号では釣った経験が少ない。

なので、自信がない。

で、経験を積むためには、ハリス1号を結ぶしかない。

なので、これからは先発は1.2号、釣れなければ1号に落とすのを標準とする。

また、単にハリスの号数だけでなく、ハリスのメーカーも再検討したい。

そもそも、これまでは松田稔さんのサンラインに決めつけていた。

ただハリスについては、フロロハリスのトップと言える、シーガーがある。

メーカーは、クレハという大きな会社で、プラスチック原料の製造から、その原料を糸に加工する工程まで、全て自社で行っている。

世界初のフロロSeaguarは、1971年発売。

サンラインのフロロ、トルネードは、1993年発売。

会社規模の違い、そして歴史の違いは、当然、技術力につながっている。

たまたまシーバス釣りで、こういう動画を見かけた。

シーバス釣り最強リーダーを作るラインメーカー【シーガー:クレハ合繊】オヌマンのシーバス塾

 

細ハリスすれば、するほど、メーカーによる技術力の差異が、明確になるはず。

なので、これからは、シーガーのハリスを試してみるつもり。

ガン玉について

これまで、ガン玉を付けていると釣れないのを、ガン玉を外すと、急に釣れた、

という経験が多い。

なので、ガン玉はないのが望ましい、のも間違い無さそう。

でも、この釣り場、水深15m以上の場所で、ノーシーカーだとサシエが沈むのが遅すぎる。

手返しが遅過ぎ。

じゃあどうするか?

長ハリスの1000釣法だ。

フロロハリスを10メートルとって、その重さで00のウキを沈める釣り。

ちょっと前に、チンタ対策として、何回かやってみたが、今振り返ると良かった。

ガン玉無でも、早く沈む。

底潮をしっかり捕らえて、マキエの潮下に流れてくれる。

大きいガン玉をつけて沈めたときとは、ちょっと違う。

なので、再度、1000釣法を試そうと思う。

 

まだまだ未熟。もっと勉強しなければ。

コメント

  1. 福原 より:

    以前、コメントした福原です。
    たまに船の魚探で島田さんのカセあたりを流して見ています^ ^
    本当にいつも勉強させていただきながら、
    楽しくブログを拝見しています。
    私が能登内浦のカセや筏で釣る時は、
    磯竿…がま、プレシード1-58
    リール…良い感じなブレーキ付
    道糸…Shimano、limited ProPEG50.8号(比重1.4程)
    中ハリス…ブラックストリームマークX1.75号6〜20m
    ハリス…ブラックストリーム黒潮1.5号(1.78程)3〜4.5m
    南ウキチヌ00黄色(板オモリをした面に貼って調整)
    近い仕掛けだったのでついついコメントささていただきました!
    私もノーガンstyleが好きです。
    板オモリと中ハリスの長さは、
    撒き餌の種類、潮の向きとスピード、狙う魚種とサイズで変えています。
    掛ける優先ですが、
    バラしたら悔しいので気持ち太いかもです。
    60位の真鯛なら楽に上がると思います。
    ご参考まで^ ^

    • notogasuki より:

      福原様
      いつもブログを見ていただいて、ありがとうございます。
      また、貴重なコメントをありがとうございます。
      なるほど、板オモリ、中ハリス、なんですね。
      参考になります。
      ウキについては、もはや浮かせて使うものではなく、沈み具合を調整して、沈めて使うものとなりますね。
      で、ハリスも、同様に沈み具合を調整する道具の一つとなるのですね。
      で、能登内浦の釣りで大事なのは、いかに自然にサシエを沈めるか、ということになるのでしょうか。
      福原さんの固定観念にとらわれない自由な発想に感服しました。
      これから、また何か気づきがあれば、共有していただけると嬉しいです。
      ありがとうございます。

タイトルとURLをコピーしました