春分の能登、クロダイのウキ釣りチヌ41、ベタ凪にオキアミパラパラ作戦

カセ釣り

2023年3月21日、能登長浦カセ、クロダイの釣果

クロダイ41㎝、38㎝、36㎝。チンタ無。

この日の作戦は?

また、いつもの島田渡船さんです。

そろそろ年無が釣れるはず。そう信じて通っています。

で、チンタ対策は、前回釣行記の継続だけど、この日、追加で考えたこと2点。

先ず、一つ目は、半遊動仕掛けと全遊動仕掛けとの比較。

前から何度か試しているが、今の時期に、改めて比較してみたい。

全遊動のスルスル仕掛けは、確かに釣れるが、軽い仕掛けなので、サシエをクロダイのタナに届けるのに時間がかかる。

手返しが遅い。

一方、半遊動仕掛けは、大きめのガン玉をつければ、一気にサシエを沈めることができる。

そうすれば、手返しが早い。

その方が、うまくクロダイの群れにあたれば、数が釣れるだろう。

そう思って、改めて、半遊動仕掛けを試そうと思った。

次、二つ目は、この日は大潮。なので、大潮対策を考えた。

この釣り場は、大潮の時、潮が走る時は、めちゃくちゃ潮がぶっ飛ぶ。

で、潮が止まると、全く動かない。

この潮が止まったとき、とてもクロダイがサシエを食ってくるとは思えない。

というか、潮が止まったときに釣れない。

どうするか?

潮が止まったときには、生オキアミを配合エサを混ぜないで、そのまま、まく作戦を考えた。

パラパラとオキアミがゆっくり沈んでいけば、たとえ潮が止まったとしても、

海底にいるチヌを視覚的に刺激できるはず?

そう考えた。

オキアミパラパラ作戦だ。

したがって、この日は以下2点を試す。

1.半遊動仕掛けと全遊動仕掛けの比較

2.オキアミパラパラ作戦

能登釣行前にチェック

潮周りは、大潮。909干潮。1506満潮。

予想天気図では、ほぼ高気圧。

天気は、晴れの予報。

気温は、20℃近くまで上昇しそう。

で、風もない。

やっぱり、潮止まりには、ベタ凪になりそうだ。

実釣記録

ポイント

この日のカセは、先週クロダイ48㎝を釣ったカセ。

ツインブリッジから2列目、1列目側の端っこのカセだ。

先週はチンタに悩まされたが、この日は、どうだろうか?

エサ

この日のマキエは、以下の2種類。

1.配合エサを混ぜたマキエ

2.配合エサを混ぜない、オキアミだけのマキエ

配合エサのマキエは、生オキアミ3k、激荒1袋にチヌパワームギスペシャル2袋。

これまでチヌパワー日本海だったのを、今週からチヌパワームギスペシャルに変更。

そろそろ、マキエで魚を浮かせようと思って、高比重の日本海からムギスペシャルに変更した。

これとは別に、生オキアミ2kは、そのままで、配合エサを混ぜない。

サシエは、生オキアミのみ。

いつもならば、カセ渡しの前に、配合エサのマキエを準備するのだが、この日は、それができなかった。

というのも、この日、島田さんのところで、いつもマダイを釣っている名人の方を見かけたので、声をかけた。

で、釣り方を、いろいろ教えてもらった。

その方は、釣り方を教えて場荒れするのは困る、とおっしゃっていたので、あえてここには書かない。

自分の釣りとは、少し違うので、真似しようとは思わないけど、手漕ぎボートなので、風の様子を見て、いつかマダイ狙いをチャレンジしようと思う。

道具

先ずは、半遊動仕掛け。

竿は、シマノ鱗海スペシャル12。

リールは、ダイワ銀狼。やっと修理から戻ってきた。

道糸は、サンラインビジブルフリー175。

ウキは、松山匠L BB-3B。

ハリスは、サンラインVハード1.2を2ヒロ。

ハリは、がまかつチヌ1号。

底取りして、ウキ止めは底トントン。

もう1つ、いつもの全遊動仕掛け。

竿は、がまかつマスターモデル2チヌ L-50。

リールは、シマノBBXハイパーフォース1700。

道糸は、サンラインビジブルフリー15。

ウキは、南ウキキングモデル00号。

ハリスは、サンラインVハードを10M。

ハリは、がまかつチヌ1号。

底取りして、目印は底トントン。

海水温

海面の水温は、11.8℃。

海中の水温は、11.2℃。

先週に引き続き、海中の水温よりも、海面の水温が高い。

七尾湾情報によると

水温は、全湾・全深度において、前月および過去5年平均と比較して高めでした。

クロダイが浮いてくるのも、もうそろそろか?

実釣

6時54分、マキエ開始。

写真を見ての通り、海面は鏡。

ベタ凪だ。

7時10分、釣り開始。

先ずは、半遊動仕掛け。

ウキ止めは、底トントン。

ガン玉は、ウキの表示通り、落とし鉛に3B、ハリスの真ん中にBB。

1投目、投入。

ウキがなじんだ。

ウキが、ちょっと浮き気味かな?

少し小さいガン玉の追加が必要かな?

そう思ったらアタリ。

そこそこ引く。

っと思ったら、ふっと軽くなった。

口切れだ。

ハリがかりが悪かったのだろう。

気を取り直して、2投目。

少しポイントをずらして投入。

このあと、アタリがなくなった。

オキアミがつぶされたような痕跡があるので、食い込みが悪いのか。

で、落とし鉛にガン玉G4を追加。

これでウキがなじむと、浮かず沈まずになった。

これで、あっちこっちを探るが、微妙なアタリはあるが、ウキが入らない。

1時間くらい、半遊動仕掛けで、探ったがアタリがなかった。

ならば、と、いつものウキ止め無の全遊動仕掛けに切り替えた。

すると、すぐにアタリ。

8時14分、クロダイ36㎝。

8時26分、クロダイ38㎝。

やっぱり全遊動仕掛けが良いのか、立て続けにクロダイ2枚。

いずれも、ほぼ底で食ってきた。

ただ、この後止まった。

10時31分、牡蠣棚の牡蠣貝がぶら下がっているのが写真で見えるだろうか。

ベタ凪で、スキスキだ。

これでは、とてもクロダイがサシエを食ってくるとは思えない。

で、ここで、オキアミパラパラ作戦に。

竿を置いて、配合エサを混ぜないオキアミを少しずつまく。

ベタ凪なので、ゆらゆら沈んでいくのが良く見える。

オキアミの帯ができるように少量ずつ、一定間隔でまき続ける。

で、しばらくまいた後に、サシエを投入。

アタリ…

10時47分、クロダイ41㎝。

作戦成功だ。

ただ、この1枚のみ。後が続かなかった。

潮が流れ始めた。

というか、右から左に、潮がぶっ飛んできた。

ウキの下に4Bのガン玉を打って無理やりサシエを沈める。

カセの前方右側に仕掛けを投入。

それでも、あっという間にカセの前方左側に流れて行ってしまう。

ウキを、右側に投入。

配合のマキエを、左側に投入。

でも、サシエが残る。

潮がぶっ飛んだときには食ってこないのか?

釣り方が悪いのか?

いろいろ試行錯誤。

そのうち、少し潮が緩んできた。

ウキを、右側に遠投。

配合のマキエを、左側に投入。

そんな時にひったくるようなアタリ。

強い。

左に流していたので、道糸が出ていた。

なので、大急ぎで巻き取る。

でも、ドラグがジーとなって道糸が出る。

目の前に、目印糸が、海面を上下。そして、沈んでいく。

ということは、底に擦っている?

っと思った瞬間、切れた。

ハリス切れだ。

残念。

この後も、同じパターンで探ったが、アタリはなくなった。

14時40分、納竿。

この日、チンタは見られなかった。

この日の振り返り

半遊動と全遊動との違い

この日の仕掛けの比較で、明らかに全遊動仕掛けの方が釣れることが分かった。

何が違うのか?

先ずは、ウキの浮力だろう。

クロダイがサシエに食いついたときに、逆らおうとするウキの浮力が違和感になるんだろう。

先ず、エサをくわえる。

そして、危険がないと感じたら、エサを吸い込む。

クロダイのサシエの食い方について、そういう風に書かれていることがよくある。

きっと、そうなんだろう。

なので、エサをくわえたときに違和感がある仕掛けでは釣れない。

更に、そもそも大きいガン玉をぶら下げている。

これも、クロダイがサシエに食いついたときに、違和感になるんだろう。

で、これらの影響が、それだけ大きいということが、今回の比較から、改めて明らかとなった。

もっとも、クロダイの活性が高い時期だと、そこまでシビアではないのかもしれない。

オキアミパラパラ作戦

正直、作戦が上手くいって、自分でもビックリ。

松田稔さんが、配合エサを混ぜないのを釣りビデオ等でよく見るので、もしかしたら?

と試してみた。

考えてみれば、配合エサを混ぜたマキエは、その比重の大きさによって、早い沈下速度で、ほぼ垂直に沈んでいく。

大潮の潮止まりでは、さらにその傾向が強くなる。

これでは、クロダイを誘うためのマキエにはならないのだろう。

今後も、潮止まりで、釣れないときの対策として、

オキアミパラパラ作戦を試していこうと思う。

バラシ2回の原因と対策

先ず、朝一のバラシの原因は、ウキの残存浮力で、食い込みが浅かったためだろう。

一投目で、BB-3Bの表示通りのガン玉しか付けていなかった。

残存浮力のチェックを怠った。

なので、プカプカ浮いたウキだったので、食い込みが浅かったんだろう。

ここしばらく、全遊動仕掛けばっかりだったので、半遊動仕掛けでの基本的な確認が抜けていた。

対策は、残存浮力確認を必ず行うこと。

ラストのバラシの原因は、ドラグ調整が緩すぎたためだ。

この釣り場で、底近くで大物をかけた場合、底に突っ込まれる。

その時、海底に沈んでいる牡蠣貝に擦れて、ハリスのチモトを切られてバラす。

これで、これまで何度も切られた。

バラさないためには、牡蠣貝が沈んでいる海底から、ハリにかかったクロダイを一気に引き離す必要があるのだ。

なのにドラグ調整を無頓着で、テキトーに、ゆるゆるにしていたのだ。

対策は、ドラグ調整をきつめに行うこと。

ドラグをしめすぎると、道糸を切られるかも。

でも、ドラグを緩め過ぎると、ハリスを切られるかも。

そのトレードオフなんだろう。

それにしても、たかがドラグ調整、されどドラグ調整。

これでは、いつまでたっても大物は釣れない。

こういうことの積み重ねが釣りの総合力なんだろう。

まだまだ未熟。もっともっと勉強しなければ。

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