2023年2月12日、能登長浦カセ、クロダイの釣果
クロダイ45㎝、36㎝×2、34㎝、33㎝、32㎝、30㎝、計7枚
寒チヌシーズン真っ只中、この日の作戦は?
今週末は、冬の能登では珍しく、土日とも良い天気。
で、島田渡船さんでは、そろそろ年無クロダイが釣れる時期。
みなさん、我こそは年無を、と思っているのだろうか
こんな寒い時期なのに、島田さんのところには、釣り人が、いっぱい。
自分も、まさに、その一人。
この日の作戦
で、先週の釣行で、以下のように考察した。
自分の釣り方で、一体、何が足りなくて、大型クロダイがつれなかったのか?
先ずは、マキエとサシエが近すぎたのだろう。
大型クロダイを釣るためには、大型クロダイの目の前にサシエを持っていかないといけない。
大型クロダイの活性が高くて、マキエに反応して、エサを積極的に拾っていれば釣りやすいだろう。
でも、厳寒期の寒チヌで、それはないだろう。
小型クロダイは、マキエに反応して、エサを積極的に拾っているだろう。
でも、警戒心の強い大型クロダイは、マキエの潮下で、こぼれて流れてくるエサを拾っているだろう。
そう考えると、マキエの潮下にサシエを流さないと、大型クロダイの目の前にサシエを持っていくことができないだろう。
なので、潮流、特に底潮を読んで、小型クロダイがいないマキエの潮下にサシエを流すようにしないといけないと考える。
次に、サシエの流し方が悪かったと思う。
小型クロダイは、落ちてくるマキエを下から見て、上を向いて、食っているだろう。
でも、大型クロダイは、下を向いて、底に落ちているエサを食っているかもしれない。
となると、根掛り覚悟で、ハリスを底に這わせて、サシエを底に沈めて、大型クロダイのアタリを待つ必要がありそう。
無闇に誘いをかけると、むしろ警戒して食ってこない可能性があるかも。
これからの年無し狙いの釣りは、このように、年無し、大型クロダイの習性を、より意識して、それに合わせて釣り方の作戦を考えたい。
ここでの二つの課題
1.マキエの潮下にサシエを流すこと
2.ハリスを底に這わせて、サシエを沈めて、アタリを待つこと
これらを、どうやって実行して、大型クロダイに食わせるか、がこの日の作戦。
能登釣行前にチェック
潮周りは、小潮。6時半、満潮。12時半、干潮。
12時半頃にチャンスがあるかも?
石川県は、高気圧に覆われて晴れ。
風は、ほぼ無。
気温も10℃を超える予報。
むしろ、チヌ釣りには、穏やか過ぎるかも。
実釣記録
ポイント
この日は、島田さんおススメの三列目のカセを断ったら、カセ渡しのボートを、そのまま四列目につけてくれた。
はじめての場所だが、ここで、福井の名人がクロダイ17枚を釣ったとのこと。
17枚を目標に頑張ろう。
エサ
天気が良いので、15時まで釣るつもりで、たっぷりのマキエ。
前半用は、オキアミ半角、アミ1角、チヌパワー日本海1袋。
後半用は、オキアミ半角、激荒1袋、チヌパワー日本海1袋。
おそらく後半停滞するだろう。
その時点で、激荒を投入することで、改めて魚の活性が好転することを期待。
サシエは、オキアミ、カニ30匹。
カニは何となく、チンタ対策。
道具
竿は、がまかつチヌ競技スペシャルⅣ125。
リールは、シマノBBXハイパーフォース1700。
道糸は、シマノPEG5+0.8号。
ハリスは、サンラインVハード1.5号を5ヒロ。
道糸とハリスは、FGノットで結束。
FGノットは色々な結び方を紹介されているが、自分はシーガーの結び方。これが簡単なのでおススメ。
ウキは、キザクラ大知遠投60 LL000号。
ハリスの真ん中くらいにカラマン棒をつけて、ウキ止め無の全層仕掛け。
ハリは、がまかつチヌ1号。
水温
海面の水温は10.0℃。天気が良いので高め。
海底の水温は、8.5℃。この日は、リール糸につないで、水温計をしっかり底に沈めて温度測定。
この水温が、どうなるとクロダイが浮いてくるのか、それを調べることが楽しみだ。
底取り
ゴム管オモリ1.5号をハリにつけて、底に沈める。
竿を立てれば糸が張った状態になり、竿を寝かせれば糸が緩んだ状態になる、
その位置が底。
で、底プラス2ヒロの位置に、オレンジ目印を、電車結び6回で結ぶ。
更に、写真はないが、底プラス1ヒロの位置に、黄色目印を、電車結び6回で結ぶ。
この目印が目安になるので、サシエが底に到達しないまま、回収することがない。
更に、サシエを底につけた後にも、更に道糸を送り出して時間のムダになるのことも防ぐことができる。
この目印は、この釣り方では本当に役に立つのでおススメです。
実釣
8時15分、先ずは、ガン玉なしで、釣り開始。
サシエはオキアミ。
潮流が早い。
ウキが流されて、サシエが底に到達しない。
ガン玉G4をカラマン棒の直下につける。
これでも足りない。
カラマン棒とハリの真ん中にG4を追加。
これでもダメだ。
更に、カラマン棒の直下にG2を追加。
8時58分、やっとマキエとサシエが同調できた。クロダイ1枚目。
でも、走っていた潮が止まった。今度は、ガン玉を外す。
潮流がコロコロ変わるので、それに合わせるのが大変だ。
9時43分、クロダイ2枚目。
こんなペースだと、17枚なんて絶対にムリだ。
10時13分、クロダイ3枚目。
10時40分、クロダイ4枚目。
なかなかペースが上がらない。
よくよく考えてみると、マキエの潮下にサシエを流すことを意識し過ぎて、マキエとサシエを同調できていないことに気がついた。
水深15メートルの、こんな深いところで、しかも潮流がコロコロ変化するところで、
マキエとサシエを同調させることが、そもそも難しいのだ。
先ずは、同調させること。
そう考えを改めた。
で、前半用のマキエがなくなって、後半用のマキエを準備。
激荒で、魚の活性が好転することを期待。
で、仕掛けも変更。
ハリスを1.25号に落とした。
万が一、年無がかかったら、取れるかどうか不安。
でも、先ずは食わせることが優先
と腹をくくった。
11時29分、後半戦1投目で、クロダイ5枚目。
11時40分、連チャンで、クロダイ6枚目。
12時55分、30㎝にちょっと足りないので、リリース。
13時10分、クロダイ7枚目。
13時22分、チンタ。
サシエをカニに変更。
13時45分、30㎝に足りないので、リリース。
このくらいのサイズだと、平気でカニを食ってくる。
オキアミだろうが、カニだろうが、関係ないかも。
13時53分、チンタ。
14時22分、30㎝にちょっと足りないので、リリース。
15時納竿。
一日天気が良くて、最高の釣り日和。
クロダイ最長寸45㎝で、久々の40オーバー。
でも、福井の名人クロダイ17枚に遠く及ばず。
まだまだ修行が足りない。
寒チヌ狙い、この日の振り返り
マキエの潮下にサシエを流すこと
ここでのマイナスウキの沈んでいくパターンは、以下の3パターンある。
マイナスウキが沈んでいく方向は、目視で見える範囲では、目で見て追える。
その後、目視で見えなくなっても、今度は道糸の引っ張られる方向で、マイナスウキが沈んでいく方向で把握できる。
なので、そんなに外れていないと思う。
このパターンは、底潮だけが動いている。
マキエとサシエが合えば、意外とアタリがある。
潮が止まっていると勘違いして、気を抜いてはいけない。
このパターンは、典型的な二枚潮。
サシエを沈める途中、道糸が屈折する。
中層では、道糸が屈折していても仕方ないが、クロダイが食ってくる底付近では、ある程度、道糸を張っている必要あり。
上潮だけで潮流を判断すると、マキエとサシエを同調できないので要注意だ。
このパターンは、潮がぶっ飛んでいるとき。
軽いガン玉では通用しない。
そのまま流していると時間のムダ。
潮がぶっ飛んでいる瞬間は、極端に重いガン玉をつける必要あり。
一方、マキエは、マイナスウキよりも潮流の影響を受けにくく、そして早く沈んでいく。
もっとも、自分が早く沈みやすい配合エサを使用しているのもあるが
最近、多用しているチヌパワー日本海は
10秒間に約3.0mの高速沈下、とのこと。
水深15mならば50秒だ。
潮流の影響をもろに受けて、ゆっくり沈んでいくマイナスウキに対して、
高速で沈んでいくマキエを、丁度、底付近で合わせる必要がある。
だから、マキエとサシエを同調させること自体が難しいのだ。
それを、更にマキエの潮下で、サシエを合わせるなんて、至難の業。
先ずは、マキエとサシエを同調させることができるようにならなければならない。
ハリスを底に這わせて、サシエを沈めて、アタリを待つこと
今回、釣ったクロダイ45㎝は、潮流が早い時で、カラマン棒の下にガン玉2Bをつけていた。
潮上にサシエを投入。
その後、足元付近で底付近に到達。
しばらく待って、アタリがなかったので、誘いをかけようと、竿を立てると、アタリ。
居食いだった。
まさに、ハリスを底に這わせて、サシエを沈めて、アタリを待っているときに
クロダイが食っていた。
狙い通りだった。
そうなると、課題になるのはガン玉の使い方。
実際に、ガン玉を使わないノーシンカーの方が、食ってくるのは早い。
でも、そうでなく、最小限のガン玉でサシエを底に沈めて、
じっくり待って、底で食わせた方が型が良いのかも。
なので、ガン玉の見極めが難しい。
課題は
・マキエとサシエを同調させること
・ガン玉の使い方
まだまだ未熟。もっと勉強しなければ。
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