8月14日、長浦カセでのクロダイのウキ釣り、牡蠣棚の列と列の間狙いで、また入れ食い!でも、サイズは不満。なぜ大きいのが釣れなかったのか?
クロダイの釣果
クロダイ37㎝×2、36㎝、35㎝、34㎝、33㎝、30㎝、計7枚
能登長浦の夏チヌ釣り、やっと入手したソルブレ銀桜Rでクロダイ7枚
お盆なので皆さん自重しているのか、暑くてカセ釣りどころではないのか、この日の島田渡船さんのお客さんは、日曜日なのに少な目。
それでも自分は、7月のお盆で墓参りも終わっているし、暑いのも、あまり気にならない。それよりも夏チヌのパワフルな引きは、この時期ならでは。また年無しを、ここしばらく釣っていないので何とか釣りたい。そう思って、この日も、また、いつもの島田渡船さんに。
5時44分、ツインブリッジから3列目で、4列目側の端っこにカセをつけてもらった。この日、事前に島田さんに、前回(8月11日)、牡蠣棚の切れ目、列と列の間で入れ食いだったこと、を話をした。で、この日も、また、同じような場所につけてほしい、とお願いしていた。それで、この場所にしてもらった。
マキエは、オキアミ1角、激荒2袋、チヌパワームギスペシャル2袋。これを半分ずつ混ぜる。残り半分は、クーラーに入れて保存。後半に混ぜることに。
サシエは、生オキアミとネリエ。
ネリエは、食い渋りイエローと高集魚レッド。必要分だけクーラーから出して、ちぎり取って、残りはクーラーに戻す。生エサと違って簡単に腐るものではないので、余りは持ち帰って次回に回せるので、実に財布にやさしい。
5時57分、マキエ開始。先ず、カセの周囲の牡蠣棚に遠投する。
陸側の牡蠣棚や沖側の牡蠣棚など、カセの周囲の牡蠣棚にマキエを遠投する。そうすることで、離れた牡蠣棚に潜んでいるクロダイにもマキエを食わせておけば、後から近くに寄ってくるだろう、と期待して、やっていること。本当に効果的なのか、どうかは分からない。
で、そうしながら、合間に道具を準備する。
海水温は28.0℃。高め安定。
竿は、がまかつチヌ競技スペシャルⅣ125。リールは、ダイワ銀狼。道糸は、サンラインビジブルフリー2.5号。
ウキは、ソルブレ銀桜R 2B。このウキ、以前からほしいと思っていたが、品切れで入手できなかった。4月に注文して、やっと購入できた。風が強いと、表層流に流されて扱いにくそうだが、早い時間は風が弱い予報なので、これでスタートすることに。
で、キザクラ全層ホルダー60も、この日初めて使用する。これは60度に傾いていて軽い仕掛けでも深く入っていくとのこと。ガン玉無で、全層釣法、スルスル釣りをするには、もってこいだと思われる。
ソルブレ銀桜R 2Bは、実際に使ってみて、形状が低重心に見える通り、流していて安定感があった。この日、後半、風が強くなり表層流が強かったと思われるが、あまり気にならなかった。ただ、思ったよりも遠投すると見えにくいように感じた。同じサイズの宗ウキの方が良く見える。5Bを使えば、もっと見えるのかもしれない。これから使い込んでいきたい。
価格:2,475円 |
キザクラ全層ホルダー60は、すごいの一言。予想以上に軽い仕掛けでも何の抵抗もなくサシエを入れていける。またライントラブルは一切なかった。この日はナイロン道糸だったが、PEでも同様に使えるとうれしい。これから使い込んでいきたい。
キザクラ(Kizakura) 全層環付シリーズ 全層ホルダー60 細仕掛 価格:445円 |
サンライン 磯スペシャル ビジブルフリー 2.5号 150m ナイロンライン 価格:1,437円 |
6時10分、牡蠣棚の切れ目、列と列の間に向いて釣り開始。潮は足元から向こう側に流れている。このポイントを狙うには好都合。
6時25分、1投目は釣れずの2投目、サシエオキアミ、ガン玉無、浅ダナで、クロダイ30後半。
でも、この後、同じようにオキアミを流すとチンタが釣れた。なので、サシエをネリエに変更。
6時35分、クロダイ35くらい。ネリエ、ガン玉無、浅ダナ。
サイズアップしたいので、サシエをオキアミに戻してみる。チンタが釣れるのは、サシエが浅すぎるのでは、と推測して、オキアミで、ハリスにガン玉G4をつけて流した。でも、アタリがあっても食い込まない。ならば、と今度は、ハリスにハリコミ小次郎G4つけて流した。でも、やっぱりアタリがあっても食い込まない。なので、オキアミ+小さいガン玉では釣れない。やはりノーシンカーでないと釣れないと判断。
6時49分、ガン玉無、ネリエサシエで、やっと釣れた。でもサイズアップができない。
マキエの投入点には小型クロダイばかりなので、サイズアップできない、と推測。今度は、マキエとサシエを同調させず、少しずらす作戦。具体的には、マキエの潮下にサシエを投入。そのまま流した。すると、今度は釣れるのは、より小さなチンタ。なので、やっぱりマキエとサシエをしっかり同調させることに。
7時6分、ガン玉無、ネリエでクロダイ追加。
7時14分、やっぱりガン玉無、ネリエでクロダイ追加。
7時20分、やっぱりガン玉無、ネリエでクロダイ追加。
7時25分、ネリエが少し深いタナに入って、30後半のクロダイ。
6時25分、35分、49分、7時6分、14分、20分、25分、と途中、チンタも混じったが、前回(8月11日)と同様に、ほぼ入れ食いだった。
でも、この後、続かなかった。潮が止まって、アタリがピターっとなくなった。
足元にはアジが湧いている。
カセの周囲の牡蠣棚際を探る。浅ダナから底まで、上から下まで、スルスル釣りで、ネリエを落とし込む。たまに釣れるのはチンタ。
そのうち風が強くなって、雨が降ってきて、まさにバケツをひっくり返したような、どじゃぶりに。釣りどころではなくなったので、道具を置いて、しゃがみこんで雨風が過ぎていくのを待つ。
雨風がおさまって、しばらく釣りをするが、たまにチンタが釣れただけ。
11時納竿、12時帰港。
牡蠣棚の列と列の間狙いで、また入れ食い!でも、サイズには不満。なぜ大きいのが釣れなかったのか?
この日、思惑通り、牡蠣棚の列と列の間狙いで、前回(8月11日)と同様にクロダイの入れ食いだった。でも、サイズは、どれも40㎝未満で不満。なぜ大きいのが釣れなかったのか?
マキエの投入点には小型クロダイばかりなので、サイズアップできない、と推測。今度は、マキエとサシエを同調させず、少しずらす作戦。具体的には、マキエの潮下にサシエを投入。そのまま流した。すると、今度は釣れるのは、より小さなチンタ。なので、やっぱりマキエとサシエをしっかり同調させることに。
この時、自分のポイントでは、マキエに40㎝未満のクロダイが群れていた。で、そこから少し離れた潮下には、中型クロダイに蹴散らされたチンタが、こぼれてくるマキエを拾っていたと思われる。
では、大型クロダイはどこにいたのだろうか?
1.マキエから少し離れた潮下の、更に離れたポイント
2.マキエを追いかけていなかった
1は、これまでの磯釣り経験から、まず、ないと思う。そこにいるのは、むしろフグやアジなどのエサ取りだろう。
そもそも、ある程度、マキエとサシエを合わせるのがフカセ釣り。マキエと全然違うところにサシエを入れて釣れるはずがないと思っている。
とすると、2の大型クロダイがマキエを追いかけていなかった可能性が高いと考える。
大型クロダイは警戒心が強く、むやみにマキエを追いかけない、と色々な記事に書いてある。
となると、大型クロダイを釣ろうと思えば、大型クロダイをマキエで寄せるのではなく、大型クロダイが潜んでいそうなポイントを直接狙わないといけないのだろう。
では、どこに大型クロダイが潜んでいるのか?
例えば、それが、牡蠣棚の列と列の間にあると思われるアンカー、漁礁なのだ。
で、この日、マキエとサシエを合わせやすいように、足元から20m程度、先のところをポイントにしていた。アンカーの沈んでいそうなポイントは遙かに先だ。
なので、ポイントが大型クロダイが潜んでいる場所と離れ過ぎていたことが、大型クロダイが釣れなかった原因と考えられる。
クロダイが口を使うのは、どういう場合なんだろうか?
クロダイが口を使う場合を、整理して考えると、以下の三通りだ。
1.底に沈んでいるサシエを見つけた場合
2.上から下に沈んでいるサシエを見つけた場合
3.リアクションバイト
1は、先ずは、大昔はクロダイ釣りの主流だった、いわゆるブッコミ釣り。
回遊しているクロダイが、底に沈んでいるサシエを、エサとして見つけた場合、サシエに対して口を使う。
広い海で、回遊しているクロダイが、サシエを見つけるのは簡単ではない。なので、ブッコミ釣りは、それほど釣れなかった。
また現在でも、アケミ貝のかぶせ釣りが、ある意味では、これに相当する。
アケミ貝を落とし込んで、着底したアケミ貝を、そのままにして、竿を置いて、アタリを待つ。で、回遊しているクロダイが、底に沈んでいるサシエを、エサとして見つけた場合、サシエに対して口を使う。
サシエを見つけるは簡単ではないので、この釣りでは、アケミ貝をパラパラとマキエとして投入する必要がある。少しでも、底に沈んでいるサシエを見つける確率を高めるためだ。
1の場合、釣果を上げるためには、底に沈んでいるサシエをクロダイが見つける確率を高くする必要がある。
2は、ウキフカセ。
マキエをまく。するとマキエは潮流に乗って流れて、上から下に沈んでいく。それを見つけたクロダイは、マキエをエサとして捕食する。で、マキエにサシエを同調させる。マキエを捕食しているクロダイが、上から下に沈んでいるサシエを、エサとして見つけた場合、サシエに対して口を使う。
2の場合、釣果を上げるためには、以下3点がポイントになる。
①クロダイのタナを推測して、潮流を読んで、いかにマキエとサシエを同調させるか。
②仕掛けを工夫して、いかにサシエをマキエと同じように見えるようにするか。
③仕掛けを工夫して、いかにサシエをマキエと同じように食い込ませるか。
3のリアクションバイトは、自分も今まで分からなかった。でも、最近、なるほど、と気がついた。
リアクションバイトは、どんな魚でも持っている性質のようで、動いているものに反応して、口を使うこと。魚は手足がない。なので、攻撃しようとすると口を使う。
上から下に落ちてくる物体を、例え、エサではないとしても、蹴散らそうと反射的に口を使うのだ。
例えが適切かどうかは分からないが、タイラバもしかり、チニングもしかり。
軽いオモリよりも、大きいオモリの方が、エサとしては不自然なのは明らか。でも、この不自然な物体に魚が口を使ってくるようである。で、これらの釣りが成り立っている。
だから、軽いオモリ、またはオモリ無しで、ごく自然に落とせば魚は食ってくるはず、というのは間違いであることが気がついた。
3の場合、釣果を上げるためには、以下2点がポイントと考えられる。
①とにかく色々な場所に何度何度も落とし込むこと。下手な鉄砲ではないが、回数を増やせば、そのうちクロダイの目の前に落とし込める。
②アタリの見極め。この場合、エサとして食い込むわけではないので早合わせが必要だと思われる。
このリアクションバイトについては、正直、自分自身経験がない。なので、あくまでも仮説。これからクロダイ釣りに応用して、検証しようと思う。
具体的に言うと、カセでのウキフカセの場合、クロダイがマキエに反応する時間は、ほんのひととき。で、それが過ぎると沈黙が続く。その沈黙の時間でも何かしたいと常々考えていた。
で、牡蠣棚際の牡蠣の下にはクロダイが潜んでいる可能性が高い。でも、口を使ってくるかどうかは分からない。で、そのクロダイに口を使わせるための方法を考えていた。
その糸口になるのが、リアクションバイトだと思っている。
まだまだ未熟。もっと勉強しなければ。
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