5月21日、能登穴水麦ケ浦、道辺渡船イカダでのクロダイ&マダイのウキ釣り
クロダイの釣果
クロダイ38㎝、34㎝×2、32㎝、計4枚
能登麦ケ浦筏のウキフカセ、浅ダナでチヌ4枚、マダイには出会えず
先週に引き続き能登麦ケ浦に。道辺さんによると、筏から30㎝台のマダイが釣れだした、とのこと。長浦の島田渡船では50オーバーのマダイが釣れだしている模様。でも、あそこは手漕ぎボート、道辺さんのところは安定した筏。どちらにしようか、迷った挙句に、こっちを選択。
5時15分、沖合の水深のある筏にのせてもらった。
天気予報では、くもりのち晴れ。風は、北北東、北東、東、南東、南南東、南西1mか2mで、風向きは、ころころ変わるが、そよ風で気にはならない程度。
潮周りは、中潮、705干潮、1222満潮。
穏やかな釣り日和。釣り人の条件が良いと、たいてい魚は釣れない。なので、ちょっと心配。
麦ヶ浦の空、雲の向こうから昇る朝日です。
エサ
マキエは、生オキアミ1角、ボイルオキアミ1角。これにチヌパワー日本海2袋、最近の定番。
サシエは、加工オキアミ、ボイル、ネリエを持参。結局、ネリエは必要性を感じられなかったので使用せず。
道具
竿は、がまかつマスターモデル2チヌL-50。リールは、シマノハイパーフォースBBX1700。道糸は、シマノPEG5+1号。ウキは、キザクラGTR L-000。
ハリスは、先週、太ハリスで丸ボーズを食らった。いきなりマダイを警戒しすぎだったかも。と、反省し、この日は、サンライントルネード松田スペシャル1.75からスタート。これを少しずつ細くしていく作戦。
で、ハリスを細めにした分、竿はやわらかいマスター2のLに。この釣り場は、周りに障害物が少なく、強引なやり取り不要。なので、0号竿でも大丈夫だろうとの考えで。
ハリは、がまかつチヌ1号。
レポート
この日は筏に上がったら、先ず、蚊取り線香に火をつけた。先週、虫に刺されて、散々な目にあったので。で、さらに虫よけスプレーも持参。手は、海水で洗うことが多いので、頻繁にスプレーするべし。
水温は16.4℃。もう適水温に到達しただろうか。
マキエを準備。マキエができたら、まきながら、道具の準備。
道糸をウキに通し、さらにクッションゴムを通し、サルカンに漁師結びで結束(4回巻き付け)。
で、サルカンにハリスをクリンチノットで結束(3回巻き付け)。
で、ハリスにハリを結束して道具の準備完了。
で、道具ができたら底取り。今回この底取りについて少し詳しく記載する。
ゴム管オモリ2号をハリにさす。で、これを投入。目でみて、道糸がほぼ垂直な状態になって着底していたら、その位置を底とする。ここで道糸が斜めになっていると竿をしゃくって、沈め直して道糸を垂直にする。ただ潮流が早いとき、特に当て潮が強いと垂直にならない。その時は斜めになった分を調整して目印をつけるしかない。
念のために、この釣り場では底がフラットなので、このやり方が成り立つ。海底に起伏があれば、もちろん成り立たない。
で、ゴム管オモリが底に付いた状態で、竿先が海面丁度になる位置まで道糸を巻き取る。このとき道糸をピンと張って、竿先からリール側に向かって、2ヒロ分の道糸の位置が底プラス2ヒロになる。先ず、そこに建築用マーカーでマーキングする。
建築用マーカーは、ピンク色が見やすい。油性マジックだと、釣りをしていると、すぐに消える。しかも見にくいのでおススメできない。
で、マーキングの位置には、さらに鮎釣り用の目印オレンジを電車結び4回で付ける。
実際に釣りをしていると建築用マーカーのマーキングだけでは視認性が悪い。海面よりも上だと、まだ見えるが、海中になると見えなくなる。一方で、鮎釣り用の目印をつけるとよく見える。まるでウキを沈めているようによく見える。
ただ、鮎釣り用の目印はズレる。クロダイが掛かって、やり取りをすると簡単にズレる。なのでマーキングは必ずしておいて、目印がズレても、マーキングを見て、すぐ修正できるようにしておく。
さらに底プラス3ヒロの位置にも鮎釣り用の目印黄色を電話結び4回で付ける。
これだけの目印で、マイナスウキでの釣りが格段にやりやすくなる。
理由は、先ずは、底プラス3ヒロの目印を目安にしていれば、ここ能登内海の潮流ならば大抵サシエは底に到達している。底に到達しなくてクロダイに食わせることができないこともなく、また糸を出し過ぎて根掛かりすることもない。
で、次にこの2箇所の目印で、道糸の角度が分かるので、マイナスウキの沈み方が分かる。そうすると潮流も分かる。
実際の仕掛けの投入方法は、大きく二通り。
ウキを遠投して、黄色目印まで糸を出して、巻き取って、糸を一直線にして、そのまま沈める方法。これだと常に糸を張った状態にしているのでアタリを確実にとれる。
もう一つは、足元にウキを投入して、少しずつ糸を出す。海中の道糸を見ながら糸を出していく。これだと潮流を見て、糸を張った状態を維持できればアタリは取れる。
この目印は、底取り関係なしで、カセ、筏でなく、普通の磯釣りでも役に立つ。
マイナスウキでの釣りは、ウキが見えないので、目に見える道糸が唯一の目安。で、この目印があれば、さらに、どのくらいの距離にマイナスウキがあるのかが分かる。また、二つの目印の角度を見れば、どのくらいの深さにマイナスウキがあるのかも分かる。
なので、この目印をつけることで、マイナスウキでの釣りが格段にやりやすくなるので、おススメです。
で、釣りの話に戻ります。
先ずは、ガン玉を、サルカン上に中通しB、ハリスに中通しG2、を付けて、サシエに加工オキアミをさして、釣り開始。
底までサシエを沈めた。アタリがない。加工オキアミがそのまま残ってくる。筏周りの前後左右、遠投、足元を探る。サシエをボイルオキアミに切り替えて同様に探る。アタリがない。
で、ガン玉ローテーション。サルカン上に中通しG2、ハリスに中通しG4。アジが釣れた。
マキエが効いてきたようだが、クロダイ、マダイの活性は高くない。
ハリスを1.5号に、そして、ガン玉を、ハリスに中通しG4だけにして、ボイルオキアミをサシエにして、上からゆっくり落とし込む。
色々探っているうち、ごく浅ダナでアタリ。クロダイ38cm。
でも、続かない。ハリス1.25号に。ボイルオキアミで底付近で、アタリ。ちょっと強いかな、っと思ったらハリ外れでバラし。これが2回連続。
やっとチヌの気配!と、気を取り直して。
でも、一体、チヌは底にいるのか、浅ダナなのか。
潮流が、ゆるいので、ガン玉は軽めに、ハリスに中通しG2。
すると、比較的に浅ダナでボイルオキアミでアタリ。クロダイ32cm、34cm、34cm。
釣れるには釣れたが、結局、サイズアップはせず。マダイには出会えず。
12時納竿。ちょっと残念。
考察
マイナスウキの釣りは、もう終わりかも?
冬から春先まで、ずっと定番にしていた釣り方、マイナスウキでの全層釣法、スルスル釣りも、そろそろ終わりかも。この釣り方だと、マイナスウキのおかげで、軽いガン玉でも15m、20mの底にサシエを沈めることができる。ガン玉を調整すれば、そのときの潮流に丁度良い沈み方に調整できる。で、しっかり底取りできているので、サシエを底に到達させることができるし、余計な根がかりもしない。これで実際に2月には年無しクロダイを釣ることができた。
でも、この日の釣りから、もう底だけを意識していてはいけないことを気づかされた。この日釣った一番大きいのは一番浅ダナだった。サシエも加工オキアミよりも、沈みにくいボイルオキアミでのアタリが圧倒的に多かった。季節が変わって、もはや水温が上昇する時期。クロダイは下を向いてエサを拾っているのでなく、上を向いて上から沈んでくるエサに反応していると思われる。
マダイについては釣っていないので分からないが、同様に浅ダナで食ってくる可能性が十分考えられる。
季節が変われば当然釣り方も変えなくてはならない。ひたすら同じことを繰り返していても魚は釣れない。来週からは、どのウキを使おうか。
まだまだ未熟、もっと勉強しなければ。
おまけ
ショアラバに挑戦
この日はウキ釣りの道具とは別に、ベイトタックルにタイラバの軽めなのをつけて何回か投げてみた。初めての試みだったが、一回だけアタリがあった。結局、何も釣れなかったのだが、何か釣れそうな予感がした。
今シーズンはカセや筏で、こういうチャレンジをしてみようと思う。
ショアラバというのは、タイラバの軽めの仕掛けで、岸から投げて、色々な魚が釣れるらしい。これなんか、カセや筏で投げても、マダイが釣れそうな気がする。
チニングに挑戦
最近、チニングというのが流行っているらしい。これも同じようにエサ釣りでなくルアーのようなもの。これからエサ取りがいっぱいになり、エサ釣りがやりにくくなる時期。これもカセや筏で試してみるとクロダイが釣れそう。
やはり、日本全国には、クロダイ釣りをしている人がいっぱいいて、みんな色々試行錯誤して、さまざまな釣り方でクロダイを釣っている。
なので、そういうのもどんどん取り入れて、自分で色々試して自分の釣り場、自分の場合、能登の海のクロダイに合った釣り方をどんどん追求していきたい。
釣りは、楽しく、楽に楽に。これ、松田稔さんのことばだけど、まさにこの心境。
いろいろ能登クロダイ釣りを楽しんでみたいものです。
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